先日、元電通社員で慶応大卒という肩書で売っている女ブロガー「はあちゅう」こと伊藤春香が、他者のツイートを勝手にパクった上、それを雑誌に寄稿したことでツイート主が激怒するという騒動があった。元となった記事が以下のものである。
「豆腐は白い」→「白くない豆腐もある」的クソリプの対処法
https://archive.today/rzhwY
日本最大の有料オンラインサロン『ちゅうもえサロン』を運営するブロガーで作家のはあちゅうさんが、ネットで話題となっているトピックを紹介。今回は「クソリプ」のお話です。
* * *
SNSなどで、話の本筋に関係のない論点のズレた返信(リプライ)は、クソのようなリプライ、略して「クソリプ」と呼ばれます。
クソリプを的確に表した有名な豆腐のたとえ話がこちら。「インターネット上で『豆腐は白い』と書くと、『白くない豆腐もあります』『白い豆腐が食べられない人もいるんですよ!』『私の豆腐は白くありませんが』『厳密にいうと薄いベージュです』『豆腐は黒くあるべきです』『豆腐信者乙』『豆腐主義者め』『豆腐とはお前自身だ』などのリプがきます」。この重箱の隅をつつくような指摘…まさにクソリプの嵐です。
上記記事を見ればわかるが、恐ろしいくらい中身のない、まとめブログレベルの記事である。本文のほとんどが「ネット上で話題になっている逸話」を並べただけで、中学生でも書けるのではないかと思われるくらいのゴミ記事だ。これに対し、発言主が激怒することになった。詳細は以下に纏められている。
はあちゅう氏「クソリプを笑うものはクソリプに泣く」 - Togeter
http://togetter.com/li/744768
これに対し、ろくな内容も無く無断でツイートを引用(ただし引用要件を満たさない形で)、発言者の名前すら明かさず自分の記事のようにした伊藤春香に対し、批判が殺到した。通常であればここで謝罪すればいいものを、何を思ったか伊藤春香は下記のような記事を投稿した。
NEWSポストセブンの記事について - はあちゅう主義
https://archive.today/bFP8f
女性セブンの「ネットの歩き方」という
ネットでの事象を紹介するコーナー向けに私が書いた記事内におきまして、
一部の方に、引用した文章が私の文章だという誤解を招きかねないとの
ご指摘を受けておりますが、
「豆腐は白い」→「白くない豆腐もある」的クソリプの対処法│NEWSポストセブン
上記の件につきましては、
NEWSポストセブン編集長の中川淳一郎さん、
女性セブン編集部の編集者さんと情報共有の上、
編集部での一括対応という方針になっておりますので、
私の方からブログやツイッターで
コメントをすることはございません。
何かございましたら、
必須事項をご記入の上
お問合せフォームから、編集部にお問い合わせ下さい。
お問い合わせ│NEWSポストセブン
どうぞよろしくお願いします。
本当に電通社員だったのか、慶応卒業なのか、経歴すら危ういレベルの馬鹿発言である。せめて「関係者の皆様にご迷惑をおかけしました。本件に関しましては編集部と協議の元誠意をもってご対応させていただきます」とか「引用箇所について不明確であった点について、申し訳ございませんでした。関係者様には改めてご対応させていただきます」とか適当に謝っておけばいいものを、「窓口は編集部による対応のみです。私は一切コメントを出しません」と悪びれる様子の無い態度に出たのである。これで炎上は大炎上となり、一度はコメントを出さないと発言したものの、慌てて追記で取り繕いとりあえず謝罪することとなった。実に馬鹿である。
https://archive.today/MY1Ru
【追記】
まくるめ氏のツイートを盗用したというご指摘を多くいただいていますが、
自分の発言にするつもりは全くなく、
最近の対談のログでも以下を喋っていて、
http://logmi.jp/24973
==
はあちゅう:有名なコピペなんですけど、ネットに「豆腐は白い」って書くと、「いやいや白くない豆腐もありますよ」とか、そこも全部カバーしなきゃいけないようになって。
田端:「白い豆腐を食べられない人の身にもなってください」みたいな(笑)。
(会場笑)
知らねえよそんなの、みたいな(笑)。あれは最高でしたね。ネット上で何かを断言すると出てくる反応のパターンが、基本網羅されてる。
==
「このネタはみんな知っているよね」という誤った思い込みと
認識の甘さが、パクり騒動につながってしまい
大変申し訳なく思っています。
※上記はコピペとなっていますが、ツイートであることは認識しています。
元電通社員で慶応卒ともあろうものが、引用要件すら知らない馬鹿という点も驚きだが、こんな低質な記事を載せたNEWSポストセブンも驚きである。だが、この記事の狙いは実は記事の中身などではなく、「はあちゅう」が発言した、というところに意味がある記事なのである。ネット上の匿名Aさんが上記記事を書いてもNEWSポストセブンは門前払いで追い返すだろうが、その記事をはあちゅうが書くことがポイントであり、ネット上で活動する実名ブロガー、という肩書きが、説得力の全てになるのだ。ネット上でわざわざ実名を出して活動している、というだけで、世間の人は「ネットの声の代表なんだ」と勘違いする。だからこそ声がかかるわけである。そのコンテンツが低質であるか否かは問題にならない。
伊藤春香のような「人として」頭の悪いタイプの人間が、手っ取り早くネットを生業とするためには、顔出しが一番である。特に伊藤春香は「女」を武器として扱えるタイプで、自分の顔や姿に自信を持っているタイプだ。こういうタイプは顔出し名前出しで活動するだけで、すぐに信者が集まる。集まった信者を囲い活動すれば、ネームバリューだけを見た無能な編集者が仕事を依頼してくるようになる。そこに質は必要なく、ネームバリューが全てと言える。当然そこまで登るには運が必要だが、その運にかけて顔出し名前出しをするのだ。ネット上で実名を出す人物は、低質コンテンツを発信している可能性が比較的高い。何故なら良質コンテンツを発信し続けられる人物はそもそも名前なんか出す必要が無いからである。匿名で注目される自信が無いから、わざわざ世間様に名前を公開し、恥を晒すのである。伊藤春香はまさに「実名のメリット」のみで生きているタイプの人間だ。
